ことばのくさむら

言叢社の公式ブログです

追悼・渡辺公三氏

マルセル・モースからレヴィ=ストロースにいたる人類学に、個体と集団の「幸福への思考」の大切な筋道をたどろうとしてきた著者の、早すぎる遺作となった第三論文集。
 

 
 


 
身体・歴史・人類学〈2〉西欧の眼 (身体・歴史・人類学 2)

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レヴィ=ストロース (現代思想の冒険者たちSelect)

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社会人類学の二つの理論 (1977年) (人類学ゼミナール〈1〉)

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アフリカンデザイン―クバ王国のアップリケと草ビロード

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■「みちの会」のこと


 
 今回は、わたしどもの事務所のある東方学会本館2F会議室で催されている「みちの会」についてご紹介し、第五回めの発表になる「メキシコ研究報告」のことをおつたえします。
 昨年6月にはじまった「みちの会」は、言叢社の事務所がはいっている「東方学会」本館2Fの会議室を借りて、2ヶ月に一度、おこなわれることになりました。「東方学会」本館ビルは、大正関東大震災の直後に建てられ、倒壊を防止するために、栗の丸太を地下にびっしりと敷きつめ、当時の工法としては最新フロー構造の建物で、堅牢でクラシックなビルです。
 今回の会は、早稲田大学名誉教授・文化人類学者の蔵持不三也先生・武蔵大学教授ドイツ文化人類学の嶋内博恵先生を中心に、早稲田蔵持ゼミのお弟子さんだった方たち伊藤純さん・山越 英嗣さん・藤井紘司さん・松田俊介さんがコアになってたちあげられました。
 大学の教室をでて、一般の研究者や市井の興味ある方々に展き、長年にわたる研究テーマを現在の問題にさらしながら、街なかの神保町の会場で行なおう、という趣旨のようです。
 

 
●第5回研究会
山越 英嗣(早稲田大学非常勤講師)
★「越境する「先住民アート」
  ―「わざ」と「芸術」のはざまからアートの政治性を考える」
日時: 2018年3月31日(土)13:00〜
会場 :東方学会ビル2F会議室(千代田区西神田2-4-1)
 
「みちの会」のホームページ → みちの会
 

 
◆越境する「先住民アート」−「わざ」と「芸術」のはざまからアートの政治性を考える
 本発表において、「わざ」とは日常生活における創作活動を通じた実践のことを指し、「芸術」とはアートワールドを構成する諸アクターの力学を意味する。 本発表では、「わざ」と「芸術」のあいだにおけるせめぎ合いから「アートなるもの」が創出されることを、メキシコ・オアハカのストリートアートを事例として論じる。
 2006年の抗議運動でオアハカの町に現れたストリートアートは、メキシコの壁画運動に象徴されるナショナルヒストリーを脱構築し、これまで周縁化されてきた先住民/農民たちによる「別の歴史観」を提示した。やがて、「民主主義を実現するための抵抗のアート」を求める米国のアート市場は、それらをアートワールドへと組み込んでいった。しかし、ストリートアーティストたちはそれをさらに「わざ」へと転じることによって、地元の州政府との交渉の手立てとして用いていったのである。この一連のプロセスからは、グローバルな移動と美術市場の持つ権威に絡め取られることによって、 社会的意味を複層的に構成していく 現代の「先住民アート」の政治性が明らかになる。
 
■「みちの会」に先立つ「道の会」
 じつは、言叢社を立ち上げてすぐの1980年代のごく初期に、やはりこの東方学会の同じ会議室で、「道の会」という当時若手ばりばりの研究者たちがあつまる会がありました。大学の職についたばかりのかた、そして多くの方が本職が決まっていないけれど、熱い魂の集まった研究者の会でした。このときも蔵持不三也氏と、今は法政大学名誉教授となった陣内秀信氏(建築史)、九州大学名誉教授の関一敏氏が中心になり、いろいろな分野の時代のみずみずしい萌芽をかかえた強烈な方々をつれてきて、何時間でも議論がつづきました。
 参加されたのは、上記、蔵持不三也氏、関一敏氏、陣内秀信氏、多摩美術大学・芸術人類学研究所長の鶴岡真弓氏をコアに、ときに、かの存在者大月隆寛氏、著述家島田裕巳氏・文化人類学者の杉山裕子氏・日本の比較文化学者の佐伯順子氏などが参加され、またそれぞれの研究者が、時代のキワにたっている幾多の研究者をつれてきて、交錯しました。刺激的で楽しい研究会でした。
 ついせんだって、陣内先生は法政大学の最終講義をされ、たくさんの方々が参加されたそうですが、ご自身の研究歴をのべられたなかに、「道の会」の項があり、建築史の自分がその会でであった、「文化人類学」に影響をうけて、かの『東京の空間人類学』が書かれたのだと報告されていたとのこと、最終講義に出席した鶴岡真弓先生がつたえてくれました。
 また、昨年末に急逝された立命館大学副総長・副学長だった、文化人類学者・渡辺公三氏もこの会に参加し、それ以来の長い付き合いでした。別れは、あまりにも突然のことで、そのしらせから、もう2ヶ月余たちましたが、なぜなのかずーっとあとをひいて、彼のはなしがでるたびに、悲しい思いをしています。大学人として、大きな功績をのこされたのは、わかっているのですが、やはり、自身の最終の時間に立ち向かう放熱の道筋が、たちきられてしまったことへの痛ましさ、なのだろうかとも思っています。

 第1次「道の会」の方々は、みなさん、大学を退任されるころになってきました。
 たくさんの研究の時間が積み重ねられた果てに、どんな扉をひらいていかれるのか、ワクワクします。
 ボス・蔵持先生は、さまざまな体調を崩された時期をのりこえて、「今が絶頂」と大著にむかっていられます。5月には「みちの会」第6回目の講義をされる予定です。
たのしみです。(記・五十嵐)
 
 
 

 

7周年


 
合掌
 

 

 
 
 
 

フクシマ―放射能汚染に如何に対処して生きるか

フクシマ―放射能汚染に如何に対処して生きるか

  

患者さんから中野先生へのメッセージを紹介いたします

言叢社「子育ての基本になる家庭医書」シリーズ
 
・小社では、「子育ての基本になる家庭医書」の書籍をかさねていきたいとおもっております。子どもの激しく成長するこの時期、基本的な大事な知識と知恵をお伝えしたく、刊行していきます。
2015年、『赤ちゃんからはじまる便秘問題』中野美和子著、という本を刊行しました。子どもの排泄に関する本です。昨年5月、2刷りができました。
・著者・中野先生は、日々お忙しい診療の合間をぬって、保育にかかわる全ての方々、子どもの排便に日々悩ましいお母さんたち、保育園・幼稚園・小学校の先生たち、保育士・看護師の方々に、これからも普及活動を行なっていきたいということで、活動をつづけていらっしゃいます。
今回、患者さんからの本の感想と中野先生へのメッセージをご紹介します。あわせて、お子さんやお孫さんの便秘状況の日々がよくつたえられていますので、ご参考いただければ、と思い掲出します。
 

 
■to中野先生
from OM6歳・女児・小学校1年の母より
 
 NHKの「すくすく子育て」にでていらしたお元気そうな、いつものように優しい先生を拝見し、とても嬉しくなりました。

 うちの子は、先生に救って頂きました。
 数年たった今でも、Mのうんちを毎朝みる度に(流す前に本人と一緒に確認している)、毎朝、先生を思い出しております。先生を忘れたことは一日もありません。それくらい、便秘は大変なことでした…。
 現在、排便は毎朝あります。朝食後、自ら便座に座り(排便が苦でない証拠と思う)10分程度でサランラップの芯並の少々太目の立派なうんちをします。
食事はなるべく3食和食です。水分摂取は普通量です。食事量は年齢並、普通と思いますが、3食しっかり食べているので同年の子よりも1日の食事量が多いかも知れません。
 先生にお世話になっていたころ、毎日の排便問題が辛く、悪循環で、子育てに疲れ切っていきました。周りから見たら「たかが便秘」で、追い詰められていました。
 先生にお逢いできずして、今の生活はないと思っております。
 本当の便秘症の子は、便座に座ったくらいでは…、食事の見直しをした位では…、水を飲んだ位では出ませんよね…。

 子どもの排便が習慣化したのは、毎日同じ時間に浣腸をして、直腸の感受性を高め、排便が楽になり、その流れで便座で排便できるようになり、段々それが続いた…、長い時間をかけて少しずつ、その波に乗った…のだと思います。カマ(便秘薬)が必要なくなったのは、4歳2か月ごろです。浣腸もその頃には段々使わなくなっていました。
 幼稚園年中(5歳頃)に入った頃には朝のうんちは習慣化し、カマと浣腸も使った記憶は殆どありません。うんちも、1人でトイレでできるようになりました。
 今でもお尻を拭いてほしいと言えば、拭いてやります。親子で排便に取り組んだので、そのなごりで、今でもお尻を拭いたりしてしまいますが…、コミュニケーションと思ってます。そして、朝からよいうんちを喜びます。

 先生が「すくすく」でもおっしゃったように、忙しくせずゆったり…で、結局、幼稚園年少も行かずに母子でゆっくり過ごしてよかったです。
 今は、徒歩10分の私学小学校(通っていた幼稚園の附属)に通っていますが、朝の時間がゆっくりできる事、学校のトイレが綺麗だったことが決め手でした。多分本人も。
 便秘の子は外でうんちすることは殆どないですし、熱が出たり体調不良と共に便秘を誘発します(便秘が治った時期でも、高熱で便秘になり、浣腸をしたことは数回あります)、
 また、おばあちゃんの家、旅行など外泊時は出ませんね。でも、帰宅すればすぐ解消します、下剤や浣腸が必要になることはほぼないです。時々切れ痔のこともありますが、問題になるようなことはないですし、イボ痔はもうないです。
 人生で下痢したのは数える程しかありません(笑)。

 便秘で悩むお母さんに希望を持ってもらいたいです。
 まずは、中野先生のような専門医に出会えることが一番の救いです。
 そして、Mのようなタイプの便秘のお子さんの場合は、中野先生の専門的治療と決まった時間の浣腸、親子でゆっくりした時間を過ごす、体からの便りのうんちに感謝する気持ちを持つ(汚いものと教えない)、トイレを綺麗にしておく、便秘であることをマイナスに思わない(家族の理解が必要)、一緒にお料理作りなどを楽しむ(食べ物に興味を持つ)、色々こだわらない、必ず治ると信じる、です。

 主観ですが、便秘の親子はやや神経質なタイプの人が多いかも知れません(自覚してます(笑))。
 身体の発達面のお話がありましたが、Mは夜尿(夜間のおねしょが250ccを超えます)がまだあります。夜間のオムツがまだ外せません。先日、専門医の相談を受けましたが、精密検査、知能検査上の異常はなく、膀胱の大きさなどの体の発達の問題と言われました。便秘を乗り越えたので、夜尿に関してはのんびり構えています。
 何より、今、楽しく学校生活を過ごし、穏やかで優しい子に育っています。バイオリンも上手になりました。
 感謝の気持ちと今の現状をお伝えしたく、メール致しました。
 
●中野先生からの「Mさんの事例を講演などの際にはなしてよいですか」と返信をうけて

 先生から、お返事が頂けるなんて夢のようでした!
 Mの事例、皆様のお役に立てるのなら、是非お話してください!とても光栄です。

・小児科医の先生のこと
 「小児科医向けの講演…」。実は、私もそこが一番残念な点です。小児科医に便秘の相談をして、中野先生のような適切な治療をしてくださった医師はおられず、本当に翻弄されました。地域の保健師さん、助産師さん、各種電話相談も、然りでした。
 皆さんのおっしゃることは、「水分、食物繊維、規則正しい生活、トイレに座る練習、神経質にならない」などでした。どれも改善に結びつかず、誰に相談したらいいのかわかりませんでした。
 その頃、川越の保健所が主催された講演を聴きに行く機会がありました。講演後に個人的に質問をしましたところ、「子どもにもそんな便秘があるんだね、余り聞いたことがないね。それは専門医に相談したほうがよさそうだね」とおっしゃいました。
 「専門医」というキーワードが頭に残り、中野先生のご存在を知り、出逢うことができました。私は恵まれていましたが、世のお母さんは、子どもの病気は小児科医と信じて疑いません。「専門医」だなんて、よほどの難しい慢性疾患でない限り、思いつかないものです。
 
●「浣腸が癖になる」という思い込み
 この考えが何故浸透しているのか、私なりに考えてみました。私もそう思っていたからです。私個人の場合は,周りに便秘症の女子の友人がたくさんいて、「便秘薬を飲まないとお通じがない」「小さい時から便秘なの、薬が癖になってるかも」などよく聞きました、このようなやり取りから,便秘薬や涜腸薬は依存性があると思っていました。便秘症の女性は多いです。妊娠中に便秘に悩むお母さんも多いので、「子どものうちに自然なお通じができないと、一生困るかも知れない」という思い込みにつながるのかも知れません。大人の女性の便秘は、なるべく自然な形で、とよく言いますので、子どもにもそれを重ねてしまうお母さんが多いのかも知れません。

季節柄、お体を大切にしてくださいね。
 

 

 
■to. さいたま市立病院小児外科部長 中野美和子先生
●3歳半の孫(男)のこと。祖父・KMさんの手紙
 
 ご多忙のところお邪魔します。突然のお手紙をお許しください。先生の著書『赤ちゃんからはじまる便秘問題』で大変お世話になり、書かずにはおれませんでした。
 3歳半の孫(男)が昨年の7月頃から便秘になり、近所の小児科医に診てもらいました。下剤と浣腸の処方をしてくださいましたが、約6ヶ月が経っても便秘の症状は改善せず、毎日の下剤と週1回の浣腸を続けるのに不安を感じ始めました。孫も浣腸を嫌い、嫌がるのをむりやりするので、虐待かと思われそうで、こちらも気が気でありませんでした。でも孫は排便を済ますと、たぶんすっきりするのでしょう。涙目ながらご機嫌になるので救われました。
 そんな時、偶然先生の著書『赤ちゃんからははじまる便秘問題』を見つけ、早速に熟読、実践を始めました。「鈍感になった腸をもとに直せ」で積極的に浣腸し、硬いジャガイモのような便が2ヶ月程で徐々に柔らかな卵状となり、更にほぼ毎日の排便でバナナに近づいて来ました。孫は排便を嫌がらなくなっただけでなく、自分で頑張るようにもなり、やっと落着きました。
 先生の著書に感謝、感謝です。誠にありがとうございました。
 先生の著書内容を承知されていない小児科医の方々は、下剤と浣腸の処方だけでなく、ぜひともご一読して患者を指導していただきたいと思いました。
 この種の本で索引があるのは稀ですが、大変嬉しい配慮です。
 もう一度、ありがとうございました。


 

 

 

著者:中野美和子先生
 
 

赤ちゃんからはじまる便秘問題―すっきりうんちしてますか?

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謹賀新年


 
********************
 
言叢社の主な出版物》
 

子どもの歯と口のケガ

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型の完成にむかって

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村落共同体と性的規範―夜這い概論

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赤ちゃんからはじまる便秘問題―すっきりうんちしてますか?

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神話思考〈2〉地域と歴史

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瑠璃光の曠野へ―禅とアメリカ詩人

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写真文集 佐原の大祭

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生の緒―縄文時代の物質・精神文化

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誰がこの子を受けとめるのか―光の子どもの家の記録

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プリーモ・レーヴィ―アウシュヴィッツを考えぬいた作家

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論註と喩 (1978年)

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台湾俳句歳時記

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愛という勇気―自己間関係理論による精神療法の原理と実践

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ジョイスの罠―『ダブリナーズ』に嵌る方法

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追悼・文化人類学者 渡辺公三氏

■「親しい著者・渡辺公三氏の急逝」
 
 レヴィ=ストロースの仕事と生涯を、翻訳や評論を通じて、はじめて私たちの前に、その全貌を伝え見せてくれた公三さん。レヴィ=ストロースは100歳まで天寿を全うしたのに、彼は11月に食道癌と伝えてきて、わずかに1か月で自宅で急死してしまった。リンパだけでなく、肝臓にまで転移していた。本人自身も、それほどまで進行していたとは知らなかったのだ。10歳も年下の畏友の死、理不尽な運命の仕打ちに、震駭を受けるとともに、激しいいきどおりを覚えた。受け入れられない。
 昨年来、原稿のほぼ全体をもらい、これから進める手はずだった 論集『身体・歴史・人類学Ⅲ」—批判的人類学のために』 の「構成修正案4」を11月12日に送ってきたとき、まさかこんなことになるとは思わなかった。今おもうと、そうではないというべきかもしれない。これから編集にかかるのだが、その出版に幸いあれ。かれのなしてきたこと、その核心を受けとめたいとおもう。
 

 
《訃報》
 
渡辺公三さん68歳=立命館大副学長
 渡辺公三さん68歳(わたなべ・こうぞう=立命館大副学長、文化人類学専攻)16日、食道がんのため死去。葬儀は近親者で営んだ。同大学院先端総合学術研究科長などを歴任。著書に「闘うレヴィ=ストロース」(平凡社新書)などがある。【毎日新聞2017年12月18日 18時18分、最終更新 12月18日 22時14分】
 
渡辺公三氏死去 立命館副総長、文化人類学
 渡辺公三氏(立命館副総長・立命大先端総合学術研究科教授、文化人類学)2017年12月16日午前0時30分、食道がんのため京都市左京区の自宅で死去、68歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。【京都新聞2017年12月18日 23時15分】
 

 

 
異貌の同時代―人類・学・の外へ

異貌の同時代―人類・学・の外へ

「子育ての基本になる家庭医書」シリーズ

言叢社「子育ての基本になる家庭医書」シリーズ
 
・小社では、「子育ての基本になる家庭医書」の書籍をかさねていきたいとおもっております。子どもの激しく成長するこの時期、基本的な大事な知識と知恵をお伝えしたく、刊行していきます。
2015年、『赤ちゃんからはじまる便秘問題』中野美和子著、という本を刊行しました。子どもの排泄に関する本です。今年5月、2刷りができました。
・著者・中野先生は、日々お忙しい診療の合間をぬって、保育にかかわる全ての方々、子どもの排便に日々悩ましいお母さんたち、保育園・幼稚園・小学校の先生たち、保育士・看護師の方々に、これからも普及活動を行なっていきたいということで、活動をつづけていらっしゃいます。
 

 

著者:中野美和子先生
 

赤ちゃんからはじまる便秘問題―すっきりうんちしてますか?

赤ちゃんからはじまる便秘問題―すっきりうんちしてますか?

 
 
『子どもの歯と口のケガ』
 

 

著者:宮新美智世先生
 
「歯と口のケガ」をわかりやすく解説した、初めての本です。
・子どもの歯といえば、まずむし歯が最大の関心事です。一方、動きが活発になる小児期、歯や口のケガもこの時期が最も多いのですが、その対処法は、あまり知られておりません。
・子どもの家庭内のケガは、世界に比べて、日本では高い頻度でおきています。
・「歯が折れてしまった」、家でも学校でも、まずはどう対処すればよいのか、歯医者さんに行く前に、誰にでもできることがいくつもある、といいます。
・「子どもの歯の外傷」とはどういうものか、どんな外傷に対して治療ができ、さらに外傷のその後の影響はどのようなものなのか。この影響を解消させ、最小限にとどめるための対応とはどのようにすればよいのか。
・形成途上にある子どもの歯、ケガの当初に的確な対応をうけることが、肝心です!、と「歯の外傷専門外来」を開き、長年、歯の修復と保存に力を注いできた著者が、伝えます。
★あわてずにケガに対処するために、歯の基本的知識と知恵を伝える。予防医学の副読本として、また公共図書館学校図書館、家庭の医学書としてお備え下さい。
 

 

 
 
子どもの歯と口のケガ

子どもの歯と口のケガ