‘‘『ユリシーズ』を読むことはできない‘‘ 『ジョイスの挑戦 ──『ユリシーズ』に嵌る方法』
◆言叢社 新刊案内◆
── 『ユリシーズ』を読むことはできない、できるのは再読することだけだ。──
出版以来100年にわたり読み続けられてきた『ユリシーズ』。その再読は終わらない。これからの100年再読を続けていくための確かな礎をここに築く。
JJJS(ジャパニーズ・ジェイムズ・ジョイス・スタディーズ)第3巻目
ジョイスの挑戦 ──『ユリシーズ』に嵌る方法(2022年2月2日刊行)
金井嘉彦・吉川 信・横内一雄 編著
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『ユリシーズ』刊行から百周年を記念する論集です。
・1922年は、ジョイスの祖国にして『ユリシーズ』の舞台となったアイルランドに、アイルランド自由国が成立した年です。その同じ年の2月2日、ジョイスの小説『ユリシーズ』は、パリのシェイクスピア書店より刊行されました。
・『ユリシーズ』は新生アイルランドにとって、この刊行は、ある種の建国叙事詩の性格さえ備え、運命づけられたかのようです。
・近代化と雑種化の進んだ現実の都市の住民として、未来を見すえるジョイスの問いかけは、この世界を覆う現況禍、なおいっそうその切実さを増しているとかんがえられます。
・研究者が本質に向き合う思考と手引書としての配慮が充全に配備された、力のこもる一書です。
・編著者を中心に若手研究者もふくめて、ピア・リーディング(共同的に読解を深める)という形をとりながら、編集されています。
・この後、原著の刊行から百年という記念を追って、ジョイス著作評論集が編まれていく計画です。
ジョイスの挑戦―『ユリシーズ』に嵌る方法 (言叢社ホームページ 書籍詳細リンク)
ISBN: 978-4-86209-086-7 C1098
[四六判正規並装]
本文352p (16p×22折)
天地188mm×左右128mm×束(厚さ)18mm
(2022-02-02出版)
定価=本体2727円+税【3000円(税込)】
《既刊》
『ジョイスの迷宮(ラビリンス)──『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法』(2016年刊)
金井嘉彦(著)・道木一弘(著) JJJS(ジャパニーズ・ジェイムズ・ジョイス・スタディーズ)
【共同執筆者】南谷奉良・平繁佳織・田中恵理・小林広直・横内一雄・金井嘉彦・道木一弘・中山 徹・下楠昌哉・田村 章
ISBN: 978-4-86209-062-1
[四六判並装]本文340p 18.8cm
定価=本体2600円+税
『ジョイスの罠──『ダブリナーズ』に嵌る方法』(2016年刊)
金井嘉彦(著)・吉川 信(著)
【共同執筆者】小島基洋・桃尾美佳・奥原 宇・滝沢 玄・丹治竜郎・田多良俊樹・横内一雄・南谷奉良・坂井竜太郎・小林広直・戸田 勉・平繁佳織・木ノ内敏久・中嶋英樹・河原真也
ISBN: 978-4-86209-058-4 C1098
[四六判並装]本文440p 18.8cm
定価=本体2800円+税