新刊案内:青木啓将著『現代日本刀の生成−−物質性をめぐる人類学的研究』
●「文化人類学」の新刊がでました。
明治・大正から昭和戦前へ、「日本刀」は「軍刀」として造られた歴史をもち、戦後は伝統工芸文化の一つとして、制作の伝統が続いてきました。本書は、近現代の日本刀の制作が、いかに時代の政治・文化情況に影響されながら生成・展開したか、その価値とは何かを文化人類学の視点から精細に描いた力作です。
現代日本刀の生成
−−物質性をめぐる人類学的研究
青木啓将 アオキヒロユキ著
・ISBNコード 978-4-86209-073-7 C3039
・A五判上製・456p
・定価=本体6400円+税
●著者略歴
1979年岐阜県に生まれる。中京大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程を経て、名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻博士課程後期課程満期退学。名古屋大学大学院文学研究科博士研究員、早稲田大学人間科学学術院助手。本書論文により、名古屋大学から博士(文学)の学位を取得。2017年1月 逝去(享年38歳)。
●本書は、その早世を惜しむ指導教授、先輩、同僚、友人の支援によって本となりました。著者に代わって謝意を表します。